赤いきつね

「赤いきつね…それは“マルちゃん”こと東洋水産株式会社が1978年8月に発売した即席カップ麺方式のインスタントきつねうどんである!」
「このはちゃん、あいかわらず前ふりが唐突で意味不明よ。」
「そんなことないですよー。
そもそもこのページに来てくれた方はまずページタイトル見てから来てくれてるでしょうから
基本的にこれで唐突ってことはないはずです。」
「ああ、まあそうかな。
じゃ、はじめましょうか。」
「そんなわけでこんにちはこんばんはおはようございます、このはです☆G(>▽<)」
「おはようからおやすみまで暮らしを見つめるリララです。」
「見つめるだけっ!?
見守ったり暮らしに夢をひろげたりするのではなくて見つめるだけっ!?」
「うるさいわねー。じゃあこうしましょう。
おはようからおやすみまで暮らしを見積もるリララです。」
「家計簿みつもっ太郎くん!?」
「ここ最近のこのはちゃんのだらしない食生活からすると、今月の食費はさんま…」
「わー!わー!
あまりに微妙なうえ誰も得をしない個人情報不法公開をしないでください!!」
「わかったわよ。
まあしかしあれよ、カップ麺ばっか食べてるのは体に良くないわよ。」
「いや〜、でも安いし簡単だし…。(^^;ゞ
とくに赤いきつねは最高っすよね!☆(’▽’*)
だしは美味しいし普通のカップめんより麺が太くて食べ応えあるし量も多いし。
不意に食べたくなった時にはもう、食べないと気がすみませんね!」
「はぁ、それで今回の特集なわけ?」
「イエス、マム!
みんな大好き、赤いきつねの特集っすよー☆G(>▽<)」
 テレコマ戦士どんぶりマン
「まずはこちら、テレコマ戦士どんぶりマン
TC-40、赤いきつね・パワーアップタイプ。
1985 1987、TAKARA。」
「テレコマ戦士?
てれこま…てれ、こま…。
照れて困っちゃう戦士ってこと?」
「うわー、たいへん役に立たなそうな戦士っすね…( ̄△ ̄;)」
「ツンデレの一種なんじゃない?
釘宮理恵の声でしゃべったりして、常にツンデレでいうデレ状態なわけよ。」
「ああ、それはいいっすね…(´▽`*)
…じゃなくて!
『テレコマ』という言葉はテレビコマーシャルの略で、今で言う『テレビCM』です。
まぁ、今は通じない死語ですね。

当時、児童向け雑誌『てれびくん』とタイアップし、大量の実在商品が変形する一大シリーズとして展開していました。
そのへんが実在商品のコマーシャルとなっていたという意味なのではないでしょうか。

テレコマ戦士というシリーズの中には『どんぶりマン』の他にも、
カップめんが変形する『カップマン』、スナック菓子の箱が変形する『スナックマン』、
缶ジュースが変形する『ドリンクマン』、雑誌が変形する『ブックマン』などがいました。
変形する玩具としては、たぶんTC-45までの45種類で一大ラインナップを構築していたはずです。」
「へぇ、すごいわねぇ。」
「それでは変形!」
 
「完成!赤いきつね!!
赤いきつねは元々はTC-01としてシリーズ最初期に発売されていたのですが
これはシリーズ終盤に発売されたTC-40赤いきつね・パワーアップバージョンとなっています。

顔パーツと武器がきつね色の成型色にされ、武器が『スーパーおてもとサーベル』というパワーアップタイプに設定変更されています。
ちなみにTC-01では顔と武器はグレーの成型色で、武器の名前は『おてもとサーベル』でして貼ってあるシールの模様が違います。

てことで赤いきつねは2種類ありますけど基本的には同じ物で、
今で言うリカラー再販とか色替えパワーアップ形態とか言われるものですね。」
「へぇ、この色だとなんとなくきつねみたいな顔してるってわかるけど、これがグレーだとどうなの?」
「メカキツネって感じですね。
個人的にはこのきつね色のほうがかわいいと思ったのでこちらだけ持っているんですが。」
「ところでこれ、フタの模様がなんか省略されてる?」
「あ、いえ、これは当時の赤いきつねのフタがこういうデザインだったんで、それが再現されているんですよ。
なので現在の調理済みイメージ写真などをちりばめた派手なフタしか知らない若い人が見たら不思議に思うかもしれませんね。」
「出たわね、中年発言が。」
「ス〜スス〜♪
何のことですかー?」
「口笛吹けてなくて空気がダダ漏れしてるわよ…。」
「ちなみにトランスフォーマーで見られる黒いシークレットエンブレムみたいのが貼られていますけど、
あれは『スパイス・コード』というもので、コショウ、ラー油、一味、七味という4つの香辛料が隠されています。
じゃんけんみたいにそれぞれに勝てる負ける引き分けが決まってて戦いの鍵になるんですよ。」
 すげゴマ
 
「お、ビーダマン。」
「いやいや。( ̄□ ̄;)
たしかに同じタカラ製でデザインがかなり似てますけど、どこにもビー玉はいっていませんから。」
「じゃあSDガンダ…」
「いやいやいやいや!( ̄□ ̄;)
ガンダムアンテナ生えていませんから!別にレッドフレームだからこんな色ってわけじゃありませんから!!」
「えー、じゃ、何これー?」
「なんでそんな不満そうなんですか!?

えーと、これはですね、
すげゴマ 01 すげゴマ赤いきつね。
1995 TAKARA。
『平成のすげぇコマ!』ってのが売り文句でして、ロボットの格好したコマですね。」
「コマ?
…って、あの回すやつ?

これをどうやって回すの??」
「基本的に回す時には足を外すんです。
また足や腕や頭を構成しているパーツはすべて分解できまして
それぞれがコマ遊びをする時のアタッチメントやウエイトとして活用できるようになっているんです。
で、全部はずしてしまうとこう↓ですね。」
「おお、赤いきつね…型のコマ?」
「コマのオモチャとしては珍しい密閉型フライホイールになっていまして、
本体をつかんで、下から生えてる黒い突起物を床でこすって回転させる仕組みです。
回転させたらまっすぐに置いてみてください。」
「どれどれ…。(ギュイーン)
おお、立った立った!
そして外側のボディが1テンポ遅れて回転しはじめる不思議な感覚。」
「こちらはパッケージ。付属している銃は『ヤカンガン』です。
テレコマ戦士では緑のたぬきが同じ名前で似ているデザインの銃を持っていますが関係は不明です。」
 カップメンウォ〜ズ
「こちらはカバヤの食玩、食通メカ カップメンウォ〜ズ ラムネというシリーズのひとつ。
@レッドギーツネン。
1997 kabaya。
よくカップメンウォーズって間違って書かれていますけどカップメンウォ〜ズが正解ですね。」
「うわー、なんかSFメカっぽいディテールのどんぶりって面白いわね☆('▽'*)」
「それでは変形。
カップを二つに分割すると中に上半身が収納されていますので、
取り出して組み替えて変形!
完成!レッドギーツネン!!シッポがチャームポイントです。」
 
「うわっ!名前言いにくっ!
レッドが赤で、ギーツネンがきつねかぁ。レッドギーツネン…。
言いにくっ!!」
「きつねをロボットモチーフとして活かし、下半身がひっくりかえったどんぶりそのものという思い切ったデザインは
食玩オリジナルデザインのロボットという特異性を考えてもかなり独創的です。

こういう感じのロボってジオングとかマンダラガンダムとか敵に多いスタイルだと思うんですけど、
これ、正義ロボの一号機ですからねぇ。」
「バル・バス・バウみたいなもんだと思えば…あ、あれはプレイヤーメカだけどその名も高き変態ロボか…。」
「ちなみに御紹介の画像のブツは私が色塗りました。
普通に組み立てるとこんな↓です。」
 
「白っ!」
「カップのフタの部分は付属のシールで再現されるのですが、そのシールがないと御覧のようにトゥルットゥルです。
なお成型素材はビッグワンガムみたいなビニール樹脂でして普通に塗装すると恐ろしい勢いで塗膜が剥がれます。
私のはプライマー塗ったりトップコートしたりもしてあるんですが、変形させるたびにあちこちペリペリ剥がれるので泣けます。」
「こ、こわいわね…。
で、これ↓がパッケージね。」
「はい。どんぶりというかカップ麺のカップ型の樹脂パッケージになっています。
このシリーズは全五種がラインナップされていて、全種揃えるとリアルロボ形態キングメンダーへと変形合体できます!」
「へぇ〜!見せて見せて!」
「イヤです。(キッパリ)」
「ブフッ!! げほっごほっ!
や、やけに素早く、そして力強く断ったわね…。」
「さっきも言いましたけどこれ、ビニール樹脂なんですよー。
それなりに表面処理したのに塗装中に塗装済み部分が剥げたりして塗り直すこと3回、
そして苦労して仕上げたのに、撮影のためにいじっただけで塗膜がポロポロ砕けてくるありさまです。
それを合体なんてむちゃなことさせた日には…!

あ、ちなみにレッドギーツネンは合体時には展開してひっくり返って胴体になりまして、
手の四角い部分が膝ジョイントに、どんぶりの両脇に生えてる棒が肩ジョイントになります。」
「ああ…どっちもばっちり塗ってある部分なのね。
どんな惨状になるかだいたい想像できたわ…。」
「わかってくれましたか教授!
作業を始めた頃は全種塗って合体させて華々しく御紹介しようかなとか薔薇色の計画を夢想したりもしましたが
塗装地獄で夢も希望も枯れ果てました…。」
「ぅわぁ…。」
「まあ塗らずに遊ぶ分には問題ありませんので。
変形合体させまくりたい方は塗らないようにしたほうがいいですよ!濡(゚□゚;)」
 コンビニ☆ヒーローズ
「最後はCONVENI☆HEROES カップメン 04 赤いきつね です。
株式会社プランド製。
たぶん1998年製だと思います。」
「ふぅん、聞いたことないメーカーね。」
「ええ、私もこの会社のはこれしか知りません。
コンビニとかで売られたフックトイのようです。
それでは変形!」
 
「フタを外すとどんぶりの中に頭と手足とスタンドが入っているので
指定の場所にセットしてフタをしなおします。
完成!」
「Wow...SHINSENGUMIデース...」
「なんでエセ外人になっているんですか!?
まあ、これがなんで新撰組っぽいのかもかなり謎ですけど。」
「ところでこれ、キーホルダー金具が付いてるのね。
ちょっと貸して。」
「ええ、どうぞ。
これは実際に鍵を付けてキーホルダーや根付けに使ったり、
もしくはこれをお気に入りのカバンやケータイに付けていつでも持ち歩いてねというアピールなのでしょう。」
「えーと、じゃあ試しに私のモバイルPCガンに付けて…と。
えーい!ブンブン!!」
「うわぁ!?
とつぜん何をっ!?」
「ふ、やはり思ったとおりね!」
「いったい何が…あ、…金具が接続されているフタ部分以外どっかいっちゃった…。」
「女の子のケータイアクセ領域はパッと見かわいいのがたくさん付いててきらびやかだけど
その大質量を構成するひとつひとつはそれぞれたった一本のストラップや金具だけを頼りに吊るされ
色んなとこにぶつかったりこそげられたりして弱い物から脱落していく弱肉強食の世界よ。

このコンビニヒーローとやらの構造ではその苛烈な生存競争には生き残れないわ!!」
「な…なんだってーーーっ!!

いや…でも…これって小さい子供向けですんで
そういう層は想定してないですよ、相当に…。」
「改造例ー。
背部に取り付けるスタンドパーツがあまりに味気ないので、きつねのシッポ風に新造してみました。
材料は金属の軸にエポパテ。形つくって磨いて色塗って出来上がりです。」
「あら可愛い。」
「どんぶりの収納状態では中にかなり余裕があるのでこのしっぽも楽々収納できます。
雰囲気がけっこう変わるのでオススメの改造っす☆G(>▽<)」
「おまけの息抜きコーナー。
昔あったガチャガチャの消しゴムも見付けたので御紹介。」
「これは中の麺が消しゴムなの?」
「はい、こうして文房具の体裁になっていると、玩具じゃないと言い訳できるので学校に持って行けるんですよ!
20円とか50円とかでこういう面白い消しゴムがいっぱいありましたね。
懐かしいです…(´▽`*)」
「へ、へぇ…(ここまでくると年齢にツッコミを入れたら負けかもしれない…)」
「そんなわけで赤いきつねコーナーでした☆G(>▽<)
紅白のカラーリングはキャラになると精悍でこうして並ぶとヒーローロボ軍団のようです。」
「変形(?)する物だけでも4種か。
案外あるものねぇ。」
「はい。今回のはウチらしいものだけピックアップしましたけど
こういうの以外にもノベルティグッズはまだまだたくさんあるんですよ。
赤いきつねがいかに愛されて来たかがわかりますね。(´▽`*)」
「歴史が長くて見た目の変化が少ない有名商品だからこそって感じね。
でもどれもマイナーって言うか…B級のにおいがするわ。」
「まあ歴史があって商品としての価値が確立されているものをモチーフにすると
フィールドの違う玩具業界では色々といじれない部分もあるでしょうから
基本的に季節商品みたいな物にとどまらざるを得ないのでしょう。(^^;ゞ

今回御紹介したのはアイテム数は多くないですけどマイナーな物ばかりですので
今では入手困難品ばかりで簡単には集められないのが残念ですね。」
「つまりこの手のアイテムで欲しい物が売ってたら激ヤバ即ゲットってことね!」
「その通りです!
No toys, No life.の詩を胸に一期一会の精神で今日も多々買いぬきましょう!☆G(>▽<)」
「その詩、なんかヤバいわね…。
それじゃまた次の特集でお会いしましょう、バイバーイ(=▽=)/~」
「さあ教授、今夜の晩御飯は一緒に赤いきつねですよ!
それではバイバーイ☆(^-^)/~~~

あれ、教授?なんで逃げるんですかちょっとー!!」


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