新幹線ロボ第5回
ヒカリアン
(※この記事は2001年秋のモノです。)

 
 ●『超特急ヒカリアン』
 
「皆様、大変長らくお待たせ致しました。
ただいま到着の車輌は、
超特急ヒカリアン』でございます。

超特急ヒカリアン』はTOMY社より1995年から展開されたシリーズで、2000年のシリーズ終了までにレギュラーラインナップだけでも『024』までを数える長寿シリーズでした。
そのうち『新幹線系統の実在する車輌』は、試験車輌・安全確認車輌を含めなんと16種にも及びます。
残りは普通の路線、私鉄、SL、オリジナルデザインの悪の車輌などがラインナップされておりました。」

車輌時全長●『超デラックスのぞみ号』:337mm、『001 のぞみ号』:168mm、『SPECIALレールセット ヒカリアンのぞみ号』:126mm
超特急ヒカリアン』の主役キャラである『のぞみ号』が到着です。

左:『超特急ヒカリアン 超デラックスのぞみ号』株式会社トミー製、1997年。
中央:『超特急ヒカリアン 001 のぞみ号』株式会社トミー製、1995年。
右:
『超特急ヒカリアン SPECIALレールセット ヒカリアンのぞみ号』株式会社ユージン製1997年。
となっております。

ユージンは今やガシャフィギアで有名ですけど元々トミーの子会社なんですよね。
「ヒカリアンチェーンジ!
各種、ロボ形態でございます。
背面写真は、ユージン製のモノは除いてあります。」
「まるで『親子マシーン』(笑)。
かっこいい!」
それでは各車輌ごとに御紹介いたします。
まずは本家本元のアイテム、超特急ヒカリアン』『001 のぞみ号』でございます。」
「変形する時に分離する客車(←原文ママ。客車ってのとはちょっと違うと思うんですけど…(^^;ゞ)の内部にはスターシールドとハンドソードを格納しています。

ところで時々『ヒカリアンが嫌いな変形ファン』がいて、その理由はたいてい『車体が中途半端にぶった切れて車輌後部が不自然に余るから』って言うんですヨ。
けど、コレって『トランスフォーマー』の『総司令官コンボイ』の『前部のキャブだけがロボットになって引っ張ってたトレーラーがどっかに消える変形パターン』のバリエーションの一種だ、と説くとおおむね納得してくれるんですよね(笑)。
まぁ最近は『ファイヤーコンボイみたいなもん』と言うとイッパツですが(笑)。」
こちら『超特急ヒカリアン 超デラックスのぞみ号』は車輌形態では単体の新幹線ロボトイ史上最大サイズである全長337mmを誇ります。
比較として最小サイズの新幹線ロボ、全長52mmな
『マイクロトランスフォーマー』『6体合体鉄道戦士』の1人、『ディザイアー』をのせてみました。
あらあら、本当に大きいですわ。」
「30cm超えてる電車のトイってのは、まるで棍棒のようで圧倒的です。
もう、充分凶器になりそうな勢いです(笑)。

ちなみにこのアイテム、先頭部分を分離させて尾翼を起こすと、ワンタッチ変形で瞬時にヒカリアンにチェンジ完了いたします。
そんでこの時に単4電池2本のパワーでヘッドライトが点滅しつつ『プアアアアン…』と
激リアルな警笛音が鳴り響くんですヨ!
この音が本当によく出来ていて、数ある新幹線トイの中でもトップレベルのモノです!

また肩のウィングが設定に忠実に上向きに跳ね上がるのはコレだけっす!
そしてコレの手はなんと指(?)が可動し、各部にはボールジョイントが使われているというデラックスぶり!
ただデカいだけじゃないっすヨ!!

でもあんまり売れてなかったみたいで…( ̄▽ ̄;ヾ。
レギュラー品の大体3倍強の値段(当時定価3600円)でこれほどのモノってのは、どう考えても買いなんすけどねぇ(゚.゚)。」
「変形する時に切り離される客車の内部には、サポートロボ=ふみきりジェッターが待機しております。
内部側面に格納しているスターシールドやハンドソード、また他のレギュラーシリーズのヒカリアンをスプリングギミックで射出する機能があります。」
「ビッグサイズゆえの精密なディテールも魅力ですね。 
「もぉ、とにかくイイっすヨ!☆G(>▽<)
でもディテールがリアルなわりにはプロポーションは『プラレール系ディフォルメタイプ』なんですけどネ( ̄▽ ̄;ヾ。」
「もともとプラレールもトミー社ですから。
子供達はけっこうプラレールと一緒にして遊んでいらっしゃるようですしね。」
 
「そしてこちらはユージン社製の『超特急ヒカリアン SPECIALレールセット』と、『超特急ヒカリアン ジュニア 01のぞみ号』

基本的にヒカリアン自体は同じモノですわ。
ただ、写真をよく御覧いただければ判ると思うんですけれど、
『SPECIALレールセット』ののぞみ号の客車は窓がひとつ多く、その分長いんですの。
客車内部にはそれぞれプルバックゼンマイを内蔵していてどちらも自走が可能となっております。
そして『SPECIALレールセット』のモノは多分、プルバックゼンマイをゆっくり回すためのギア比の高い歯車が沢山入ってて長くなっているものと思われますわ。
「特筆すべきは『超特急ヒカリアン SPECIALレールセット』ですね。
セットの内容は『●ヒカリアンのぞみ号 ●直線レール×2 ●曲線レール×8 ●信号×4 ●架線柱×1』となっています。
そしてそれらを使って線路を組んで、その上をヒカリアン車輌形態を走らせられるんです!
そのためにゆっくり走る機構が組み込まれているようです。
しかも変形までこなすのですからプレイバリューはかなり高いです☆G(>▽<)

それから『超特急ヒカリアン ジュニア』は、他に
『ジュニア 02 ドジラス』『ジュニア 03 ウエストのぞみ号』もラインナップされました。
こちらは普通にチョロQっぽい走りをするんですけど、なにせ車体が重いので最初はゆっくり走り出すんですけど、加速が付いてくるとなかなかイイ走りっぷりになって正に超特急って感じで楽しいです(笑)。」
「さて、続きなんですけど、え〜、『ヒカリアン』はほとんど『新幹線網羅シリーズ』と言ってイイほどのラインナップなうえ、全種がほとんど同じ変形をするんでさすがに全部集める気にならなかったんですヨ( ̄▽ ̄;ヾ
もし持っていたとしてもそんなのページ上で全部並べていくのもアレですし(笑)。

というわけで、上の
『超デラックス』『ジュニア』もなんですけど、『なんとなく珍しいモノ』を並べてみようと思います。」
あ、そうなんですか。
「ええ。
限定セットと非売品なんでカタログとかに載ってたり載ってなかったりな品なもんですから、私が用意したこの解説を読んでくださいネ。」
「はい。」
こちらはカラーバリエーション版ですね。
プラレールの限定版と非常によく似たメッキ仕様とスケルトン仕様になっているのですわね。

えー、まず、
なにかのキャンペーン品の金メッキな東北新幹線』…。

……。
あの、なんですか、この解説。」
ええ。
よくわかってないんです。

はい、次。」
「はぁ…
えーと…。
中央2体『超光限定セット てれびくんスペシャルの、『のぞみ号 金ピカバージョン』『ウエストのぞみ 銀ピカバージョン』
あ、金色のひかり号って単品だけでキャンペーン用非売品として配布されたことがありましたね。
なにも印刷されていない箱に入って山積みにされてるのを見たことあります。

そして、
『ヒカリアンベーシックセット てれびくんスペシャル3『クリスタルのぞみ号』ですわ。」
「各ロボット形態でございます。

あら、
『なにかのキャンペーン品の金メッキな東北新幹線』にはミニロボっぽい『トンネル確認車』が付属してますね。
ということはコレはレギュラー商品の『017 ドクターイエロー』の特色版なんですわね。

そして『超光限定セット てれびくんスペシャル『ウエストのぞみ 銀ピカバージョン』
…それにしてもなんだか傷だらけですね、コレ。」
ですネー( ̄▽ ̄;ヾ
でも店頭にあった段階でもうスレ傷だらけだったんですヨ☆
その時は3箱あったんですけど、コレでもマシなモノを買ったんです。(^^;ゞ
『超光限定セット てれびくんスペシャルの、『のぞみ号 金ピカバージョン』
そして『ヒカリアンベーシックセット てれびくんスペシャル3『クリスタルのぞみ号』

あら?
同じモノのハズなのに目付きが違いますわね。」
「その通りっす☆G(>▽<)
判りやすく解説しようと思って並べたんですヨ☆

左の目付きの鋭いのが初期バージョンのシールで、右のかわいい感じのがアニメ放映開始後のシールなんです。
つまりレギュラー商品の
『001 のぞみ号』にはこれら2種のバリエがあるんで、これから集めようという方は要チェックです!」
「それにしてもメッキ版のモノもけっこうあるんですのね。」
「う〜ん、でもこれらの他にナニか新幹線らしきモノの銀ピカメッキのを見た覚えがあるんですよー。
以前イベントで一般ディーラーの方が車輌状態で飾ってたのをチラッと見た覚えがあるんです。
多分『スター21』かなにかの…。
でもこのことに関しては情報すらさっぱりゲットできませんでした☆G(>へ<、)

あ、あと新幹線じゃないんですけど、『南海ラピート』でトイフェスにて限定販売されたブルーメッキ版なんてのもありますよ。
例の『復刻ライディーントイフェス限定金メッキバージョンあっという間に完売してしまい大騒動事件』の時に同じイベントで販売してたんです。
でもあっという間に完売だったライディーンと違い、ラピートは夕方になってもいっぱい余ってたけどアレってどう処分したんだろ??(^^;ゞ

それにしてもヒカリアンって、古トイショップなんかでは通常商品でさえ扱っているお店とかほとんどないですし、情報少ないんですよね〜。
トイ系の雑誌でもほとんど扱われたことなかったし。
トイのほうも本当にお子様向けだから大抵ボロボロに遊び倒されているんで、今から未開封品とかでとっておくと十数年後には今のポピニカ超合金みたいに人気の古トイになってるかも(笑)。」
「つづいて到着の車輌はリデコ・リペイント版でございます。

左側2輌『超光限定セット てれびくんスペシャル2』『建設マックスE1』『ブルーユーロ』
…こちら2台は実在する『新幹線』ではありませんわね。

中央右『ヒカリアンベーシックセット てれびくんスペシャル3』『東海イエロー』
:キャンペーン景品、『E3つばさ号』、となっております。」
各ロボット形態でございます。

まずは
『建設マックスE1』『ブルーユーロ』ですわね。

『建設マックスE1』はレギュラー商品の
『E1系マックス』がトンネル工事をする時の姿らしいですわ。」
「男の子のオモチャって人気のモチーフが色々あるんですけど、その中でも2大ビッグネームの「力強い高速鉄道=『新幹線』」と「メカニカルでパワフルでプロフェッショナル=『建設機械』」が融合した、男の子がメロメロになること間違いなしな夢のマシーンですね!」
「でも、新幹線のロボにドリルとキャタピラって…。」
「まぁ、変と言えばとても変ですけど、カッコイイと言えばむちゃくちゃカッコイイです☆G(>▽<)」
「続きましては『ブルーユーロ』です。
解説を見ますと『ブルーユーロはJHRの専用カラーで塗装された特別な超特急だよ。』と書かれてありまして、いったいなんの車輌なのかはどこにも書いてないんですの。
でもどこから見ても『青く塗られたユーロスター』なんですけど…。

ちなみにユーロスターというのはその名の通りヨーロッパの高速鉄道です。
ユーロスターについての詳しくはこちらこちらを。
「いずれもスペシャルセットということで客車内への収納を毛頭考慮していない重装備な付属品が魅力ですネ☆G(>▽<)」
「こちらは『東海イエロー』、そして『E3つばさ号』ですね。

『東海イエロー』はレギュラー商品の『017 ドクターイエロー』の色替えではなく『020 こだま号』の仕様変更となっております。
なぜかと言いますと『017 ドクターイエロー』は『東北・上越新幹線』で、『020 こだま号』が『東海道・山陽新幹線』だからなんですね。
スカートの色だけではなく形状も違うんですの。
ちなみに
『東海イエロー』は『(電気軌道総合検測車922系ドクターイエロー)』がモチーフですわね。

そして『E3つばさ号』はレギュラー商品の
『014 E3レーサー』のリペイントとなっております。
コレは東北新幹線が新庄まで開通した時の記念限定モデルだそうで、バーコード2枚で応募できたキャンペーンの賞品で非売品ですわ。
また一部トイザらスで配布されたとも聞きます。」
「最後は『ヒカリアン』のラインナップをおさらいいたしましょう。
以下に列挙する商品名の後に()で車輌型式を記したモノは実在の新幹線関係のどの車輌に該当するのかを表しております。そして※の後には実車輌の簡単な解説をつけたりもしました。
また()がないモノは他の路線や私鉄、SL、オリジナル車輌になっておりまして、このページの主旨をわかりやすくするために省略させていただきました。

●001 のぞみ号 (東海道・山陽新幹線300系のぞみ) ※初代のぞみ号。
●002 つばさ号 (山形新幹線400系つばさ)
●003 ひかり号 (東海道・山陽新幹線100N系ひかり) ※グランドひかり、付随車4両が全て2階建て。
●004 ウインダッシュ (試験車両WIN350) ※500系の基礎となった試験車輌。
●005 E1系マックス (東北・上越新幹線E1系マックスあさひ)
●006 ポリスウィン
●007 ブラックエクスプレス
●008 E2ジェット (北陸・東北新幹線E2系あさま)
●009 300X (試験車両300X) ※300系をベースとし700系の素となった試験車輌。正式には955系。
●010 ファイヤーNEX
●011 スナイパーソニック
●012 ウエストのぞみ (山陽新幹線500系のぞみ) ※2代目のぞみ号。
●013 南海ラピート
●014 E3レーサー (秋田新幹線E3系こまち)
●015 やまびこ号 (東北新幹線200系やまびこ)
(※上掲のカタログ写真内にある『015 D51ドジラス』はシリーズ後期において絶版となり、その後『015 やまびこ号』が新ラインナップとして補填されました。)
●016 C55ウッカリー
●017 ドクターイエロー (電気・軌道検測試験車925系ドクターイエロー)
●018 シルバーエクスプレス
●019 E4系マックス (東北・上越新幹線E4系マックスやまびこ)
●020 こだま号 (東海道・山陽新幹線0系こだま) ※昭和39年10月1日に開通した初代新幹線。
●021 スター21 (高速試験車両952系スター21) ※この車輌の試験結果はE3系に活かされている。
●022 小田急ロマンスカー
●023 700系(セブン) ( 東海道・山陽新幹線700系のぞみ ) ※3代目のぞみ号。
●024 200系K編成(ケーくん) (東北新幹線200系やまびこ) ※E2系を参考にリニューアルした200系。

以上です。
ドレがドレに該当するのかというデータは基本的にポプラ社刊『超特急ヒカリアン大百科2』のデータを参照させていただいております。

それから『006 ポリスウィン』は『004 ウインダッシュ』と同じく『(試験車両WIN350)』をモデルとしているのですけれど、なぜか実在しないパトカー風のデコレート車輌になっているので実在の新幹線としてはカウントしませんでした。
また実在しない車輌として同じく『(試験車両WIN350)』をモデルとした
『てれびくんのりものデザインコンテスト受賞作品 レスキューウィン』という救急車輌風にリデコされたモノが少数生産されていたのでレアアイテムファンの方は要チェックですわね。
「やー、しかしホント多いですよねー。
よほどの通でないと『これなに!?』ていうような車輌も入ってますし(笑)。

あ、そうそう。
パチモンの話になっちゃうんですけど、香港のほうではレギュラーより2回りくらい大きいコピー品が出まわってたみたいです。
いっぺんイベントで見かけたんですけどそれ以来見かけなくて…。
アレは『超デラックス』とレギュラーの中間くらいの大きさだったんで、それの『のぞみ号』が入手できれば『4大可変のぞみ号』ってできたのに(笑)。
買っときゃ良かったかも( ̄▽ ̄;ヾ


それから食玩で、差し替え変形なんですけど、『Jr.』よりも小さいサイズのモノも売られてました。
アレは今や時代をときめくチョコエッグで有名なフルタ製菓さんの製品でしたネ(笑)。
『ヒカリアンモデル』って名前でした。

コレらも含めれば『ヒカリアンのぞみ号』は5つのサイズで可変モデルの競演が可能です。
親子マシーンが好きな方は是非トライ!☆G(>▽<)」
「それにしても本当に多いですね。
しかも全て同じ変形パターンというのもスゴいです。」
「まだ続いていたら『923系(922系ドクターイエローの跡を継ぐ2代目ドクターイエロー。700系ベース)』とか『イースト・アイ(925系ドクターイエローの跡を継ぐ新型電気軌道総合検測車。E3系ベース)』とかも、色替えで発売されたりしたんでしょうねぇ…( ̄▽ ̄ )
欲しいなぁ…。」
「という訳でして、ただいま到着の車輌は以上となっております。
次の便の到着までは今しばらくお待ちください。」
「お待ちくださーい。
んでわまた。
バイバーイ☆(^-^)/~~~」


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