新幹線ロボ第6回
アニマルボット・知育玩具?・スーパーエクスプレスボット

「毎度当ステーションをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
本日の当ステーションは第2回公開分に引き続きまして、『なんだかよくわらないモノ』や『いいのかソレという感じのモノ』が到着いたしますので、白線の内側までおさがりになってお待ち下さい。」
 
 ●アニマルボット
 

車輌時全長:215mm(全て同寸)
「皆様、大変長らくお待たせ致しました。
ただいま到着の車輌は
『アニマルボット』でございます。
こちらの品はいわゆる『アジアンパチ』でございます。

(※アジアンパチとは:アジア圏で生産され流通するノーライセンスのコピー品や改造品トイの総称。出来はそれこそピンからキリまでだが、時には日本で高額プレミアのレア物が箱やカタログまで精巧に複製され安価で国内に流入し一部マニアに重宝されるということも。)
「ちゃっす、このはっす☆G(>▽<)
わぁ、今回は最初の到着車輌が一番イっちゃってますね。(^^;ゞ
それじゃ解説しまーす。」
「こんにちは。
お願いします。」
「さて、手前のは普通に『東北新幹線』の緑色の新幹線ですね。
横長なライトは『200系東北新幹線』の特徴です。
ま、コレは正しい新幹線ですね。
なにせ『ライオボンバー』ほとんどそのままのパチモンですから(笑)。

でもその奥にいる青いの!
青いのに『東海道新幹線』の青色のカラーリングとは違います!
側面のラインが手前のヤツのと同じシールの緑の刷り位置を反転させてるだけなんで、スゴく新鮮味の溢れる見たコトもない新幹線と化してます!

しかし!それどころか一番奥にいる
赤い新幹線!!
赤い新幹線てのはいったいナニモノですかーっ!?」
「凄絶なまでに謎ですわ。」
「さて!!

え〜、言うことは言ったんで、あとはこの異次元的なナイス新幹線っぷりを存分に堪能しましょう☆G(>▽<)」
「なんだかんだ言って気に入ってるんですのね…。」
「謎の新幹線軍団からアニマルモードへと変形。
左から
『レオパルド』、『ディノザウラー』、『イーグル』です。
各個体名はこのアニマルモードでの名称しかありません。」
「さてさて、御覧の通り、モノは実は『勇者特急マイトガイン』シリーズの『猛獣三体合体トライボンバー』のパチモノです。(^^;ゞ

でも『トライボンバー』のチーム編成は、緑色のライオン=『200系東北新幹線』、青い恐竜=『スーパーひたち』、赤い鳥=『成田エクスプレス』となっていまして、新幹線なのは緑のライオンである『ライオボンバー』だけなんです。

ところがこの『アニマルボット』では3輌とも新幹線になるという夢の新幹線ロボとなっているのです!」
「なんの新幹線なのかは不明ですけどね(爆)。」
「ええ、まったく。(^^;ゞ

ではアニマルモードの解説です。
この形態だと実は3体とも新幹線のノーズ部分が丸々余剰ってます(笑)。
オリジナルの『トライボンバー』だとノーズは全車輌とも付属したままで変形するのですが。

でも『ディノザウラー』と『イーグル』は新造のシッポパーツが追加されむしろまとまりは良くなっているのがグー(笑)。
またこの2体はいずれも『ライオボンバー』の車体をベースとしてアニマルパーツを移植された、かなり手間のかかった改造品になっています。
イメージは大差ありませんが、移植されたアニマルパーツも実際にはかなり形状が変わっています。

そして『レオパルド』には、ジュウレンジャーの『守護獣サーベルタイガー』ライクな牙が追加されています(笑)。」
「さらに各車、人型ロボへと変形します。」
「基本的に全種『ライオボンバー』の変形で人型になります。
ただ元々は違う車輌だった『ディノザウラー』と『イーグル』は本来の車輌にはあった内壁のスペーサーや腰のフロントアーマーがなくなってしまっているので、正面から見るとかなり無残です☆G(>▽<、)。」
「ところで『ディノザウラー』が持っている銃は恐竜時のシッポが変形したものですわね。
けっこう芸コマですわ。」
「それから、顔はなぜか3体とも『太陽の勇者ファイバード』の『三獣合体ドライアス』のヘッドパーツから耳とチョンマゲを削り取ったモノになってます。(^^;ゞ
こうなっていると造型的にはビッグボルフォッグとかの忍者型勇者ロボのような雰囲気になりますね。」
「同じロボ形態と同じ車輌形態へと変形するモノの3色色違いですからね、本当に分身の術とかのイメージかも知れませんよ。(^-^ )」
「『アニマルボット』という名称からして、それぞれの形態が異なるアニマルモードこそがメインのようですから、トランスフォーマーの『クローントロン』のイメージかも。
いや、ちゅか、そこまで深いモノじゃないですよ、きっと(笑)。」

(※クローントロンとは:同じ姿の人型ロボ形態を持つ2体のトランスフォーマー。変形後はそれぞれまったく違うタイプの動物ロボになる。)
3−IN−1 COMBINATION!
「ニセ『猛獣三体合体』です。

…あら?
でも、このシルエットは
『ウルトラレイカー』では…?」
「そうですね。
頭部は『勇者エクスカイザー』に登場した新幹線合体ロボ
『左右合体ウルトラレイカー』のモノです。
さらに両肩に200系のノーズが配されることで、特徴的なナデ肩のシルエットは
『トライボンバー』ではなく『ウルトラレイカー』にそっくりとなっているんです。

ちなみに収納ギミックを持つ腕部分は『ドライアス』のモノです(笑)。

そして合体システムですけど、一見『トライボンバー』と同じ合体に見えますがなんせ3体とも『ライオボンバー』ですんで(笑)。
特製の合体補助パーツを用いたオリジナルな合体になっています。
「圧巻の鳥瞰写真。
両肩と胸の3方向に向けていかにも新幹線然とした白いノーズが生える姿は迫力です。

ちなみに本家のアイテムですと『勇者指令ダグオン』に登場した
『重連合体ライナーダグオン』も3方向新幹線ノーズなんですが、アッチは肩が『マックス』と『つばさ』なんでカタルシスはいまいち…(^^;ゞ」
「なお、本物の『トライボンバー』『ウルトラレイカー』『ライナーダグオン』につきましては、近日当ステーションにて『勇者ロボシリーズ』のコーナーとして到着する予定となっております。
どうぞお楽しみに。」
「あ、あとコレ、額に貼り付いてるのは『マイトガイン』のエンブレムがひっくり返ったモノですね(笑)。」
「こちらパッケの写真です。

これぞアジアントイの王道!
窓があって中が見えてる部分以外はスペーサーが入ってるだけでスカスカ!
なんせ見えてない同梱品は頭と武器とシールだけです(笑)。
なぜにそうまでして箱をガサバらせたいのかーっ!?
ちなみにこんだけ立派な箱に入っているのに発売元とかは全然わかりません(爆)。」
「それにしましてもパッケージイラストのダイナミックに全然違うカラーリングが素敵ですわね。
よく見るとデザインもかなり違いますし。」
「これだけ根性の入ったパチモノってのは珍しいですね。
3段変形、3体合体をちゃんとこなし、見たことある気がするけどどのトイとも違うモノになってるという出来には実際トキメキました(笑)。
パチモノを超えたパチモノ、『スーパーパチ』の称号を贈りましょう。

普通のパチは商標を削り取った劣化コピーか、特徴のある部分をちょっと改造するくらいですからね。

まぁなんにしてもパチであるって段階でスデに良くないんですけど。(^^;ゞ」
 
 ●詳細不明
 
「続きまして到着の車輌は、え〜と、『詳細不明な知育玩具』でございます。」

車輌時全長:115mm
「『People』という商標らしき刻印がある以外はまるで不明です。

極度のデフォルメイトが施された可愛らしい新幹線ですわね。」
「ええ。
でもコレは私がもっとも衝撃を受けた変形新幹線です(笑)。」
「変形後はなんと『うさぎさん』ですよ!?」
「可愛らしいうさぎさんですわね。」
「うさぎさんに変形する新幹線なんて人類史上初にして空前絶後ですよ!?
我々が辿りついた最強にして究極の変形新幹線ですよ!?
うさぎ神降臨ですよー!?」
「な、なに言ってるんですか!?」
「変形中のショットです。
頭部を繋ぐL型ジョイントの可動などは本格的なモノですわね。」
「いやー、やっと落ち着きました。
しかしやっぱりスゴいですね、あのツブラな瞳!
う、う、うさぎ神降臨ですよーーーっ!?」
「お、落ち着いてください!」
「2011年5月追記です。
なんと9年越しでこのうさぎさんについて情報をいただきました!
まさか今になって詳細がわかるとは思っていませんでした。
折紙毎日のスパズマさんからの御報告です。ありがとうございます。」
「ありがとうございます。
パンダ変形玩具ゲットしましたのエントリーで紹介されているアイテムの姉妹品とのことですわね。
あらあら、パンダパトカーかわいいですわ☆」
「まあそれはおいときまして、このうさぎさんの詳細は「(株)ピープル」が販売した『指先の知育』シリーズ『変身うさぎ(新幹線)』だそうです!」
「変身うさぎ……。」
「変身うさぎ。」
「おそろしくそのまんまですわね。」
「ですね。
そして驚くべきことにパッケージの記載によりますと技術協力・製造協力としてトミー工業(株)がクレジットされているとのこと。
リンク先の画像でたしかに確認できます。これは本当に驚きですぴょん!」
「トミー工業と言いますと、富山玩具製作所からの流れで発足した、現在で言う旧トミーのことですね。ゾイドやエルドランシリーズで有名な。
現在ではトランスフォーマ―などで知られるタカラを吸収合併しタカラトミーになっている、あの会社ですね。」
「そうです。
旧トミーと言えば、近年までわからなかったものの合体守護神バーミアンやら旧オメガスプリームやらスカイリンクスやらまで作っていましたし
トミーの名前を看板に出さずに作ってた玩具がまだまだたくさんあるんじゃないかと思えてきますね。
沼で探し物していたらそこは底無し沼だよと急に教えられたような驚愕の真実!」
「このうさぎさんの質実剛健な作りでありながら独創性の高い変形ギミックは、精密設計で鳴らしたトミーだったのでしたらば納得ですわね。」
 
 ●スーパーエクスプレスボット
 

車輌時全長:160mm
「お待たせいたしました。
ただいま到着の車輌
『スーパーエクスプレスボット(SUPER EXPRESS−BOT)』でございます。
こちらはチープトイの大家、ドラゴントイズ社による品です。

それにしましてもこれまた一体何の新幹線をモデルにしたのか不明ですわね。
「ええ、ライトが片側だけで4つもあるって時点でフォローのしようがないです。(^^;ゞ」
「ん〜、でも車輌後方の青ラインの中に『JR』とデカデカとマーキングされてますので『0系こだま』なのかもしれませんね。」
「ロボットモードへと変形です。」
「ちなみに頭部はどう見てもガンダ●です。
しかも金色に輝いてます(笑)。
あと上半身と下半身で別物かと思われるほどにデザインラインが違うのが面白いですね(笑)。」
「なかなかカッチリした変形システムです。
特徴的な下半身のシルエットを構成する独特なパネルの展開構造が味わい深いです。

でもコレとまったく同じ変形をする『バスロボ』とか色々あったんで新鮮味がイマイチなんですよねぇ。(^^;ゞ」
「販売形態はブリスターでした。
台紙イラストのガ●ダムっぷりが素敵です(笑)。
左側の落書きのような新幹線もなかなか味わい深いです…。(^^;ゞ」
「また、この商品は日本では市村商店から『新幹線スーパーロボ』の名称で箱入りで販売されました。
その際にはシールの図版がほとんどの部分で変更され武器も違うモノがアソートされました。」
「コレは台紙裏に載っているバリエーションタイプの写真です。
明らかに力の入れ所を間違えている造型ですが、おそらく『つばさ号』です(笑)。
多分フロントノーズの形状と色以外はココで御紹介してるモノと同じモノかと(爆)。

コレの実物は熱海で1回見掛けたのが最初で最後だったんで、あの時買っておけば良かったです☆G(>▽<、)
でもあの時は仕事だったんで…、あ〜、う〜…。(T▽T)」
「チープトイの供給は本当に不安定なので、悩んだら買っちゃいましょうね。」
「はーい。」
「という訳で今回はチープトイ特集の第2回でした。」
「えー、ただいま到着の車輌は以上となっております。
次の便の到着までは今しばらくお待ちください。」
「お待ちくださーい。
んでわまた。
バイバーイ☆(^-^)/~~~」


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