新幹線ロボ第9回
勇者新幹線 その壱(全三回)
「毎度当ステーションをご利用いただきありがとうございます。 まもなく9番線ホームに『勇者』シリーズが到着いたします。 白線の内側までおさがりになってお待ち下さい。」 |
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●『レイカーズ』 |
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「皆様、大変長らくお待たせ致しました。 ただいま到着の車輌は、勇者シリーズ第一作『勇者エクスカイザー』に登場しました『レイカーズ』でございます。 1990年、タカラ社製でございます。」 |
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車輌時全長 『ブルーレイカー』:291mm、『グリーンレイカー』:291mm |
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「彼らは宇宙警察カイザーズのメンバーで、双子の兄弟です。 東海道新幹線である『ブルーレイカー』が兄で、東北新幹線である『グリーンレイカー』が弟さんです。」 |
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「宇宙警察のメンバーは何故か実体のない光の存在でして、彼らは地球に来てから自動車や飛行機などに憑依し、憑依したマシンを宇宙警察パワーで変形ロボに変換して戦う力とするのです。」 | |
「そしてレイカーズが融合したのは、当時、現役運行していた100系と200系だったというわけですね。」 | |
「ええ、現役運行していましたね。 本編中でも、お客さんを乗せて走ってる最中に、先頭車輌である彼らが勝手に分離して飛び去ってしまうシーンが何度もあったと思います。 いくら現役とはいえそれはまずいんじゃないかと思いましたが。(^^;ゞ」 |
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「現実にそんなことされたら乗客から苦情が殺到して裁判沙汰ですわね。 被告人、JRで。」 |
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「いえいえ、『宇宙の平和』と『地球の島国の一民営企業の安寧』とを比べたら『宇宙の平和』のほうが優先です!」 | |
「そんな理屈ーっ!」 | |
「絶対多数の利益こそが正義なのだよ!!」 | |
「まあ、これは清く正しい子供向けアニメーションのおはなしですからね。 あの世界の人間はいい人ばかりでしたからそんなことにはなりませんでしたけど。」 |
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「そっすね。 私も見てた当時は、むしろ『私が普段乗ってる電車も突然分離してロボットになんないかなー』とか夢見てましたし(笑)。」 |
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「両車輌、ロボットモードへとチェンジです。 『胸ライオン』ならぬ『胸新幹線ノーズ』のロボが誕生した歴史的アイテムですわ。」 |
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「なんと言いますか、派手に余剰パーツを持ったり背負ったりしてるのが時代を感じさせますね(笑)。 私、当時はこの余剰パーツが許せなかったんですが、最近はこういうのが微笑ましいです。」 |
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「なんだかすでにお年寄りみたいな発言ですわね。」 | |
「なっ、いきなりなにを言うのですか!? このはは善良な小4女子ですよ!?」 |
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「なんで現在小4の方が1990年のアニメを当時見られたのですか…。」 | |
「まだ私が父の細胞の一部だった頃に父が見ていたのです。(どおおおん(効果音)」 | |
「変に生々しくてイヤな話ですね、それ。」 | |
「それはさておき、レイカーズは変形パターンも良いんですよ。 予想の斜め上をいく機構! いきなり三枚下ろし状態(↓)になるのにはビビりました! さすが元々設計はトランスフォーマー! わかりやすいのに複雑なギミックは是非一度手にとって体験してもらいたいですね。」 |
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「そして『左右合体』! 『ウルトラレイカー』の完成ですわ。」 |
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「『レイカーズ』はどうやらこの形態を基本として設計されているんですね。 この状態になってはじめて全てのパーツが不自然なくおさまるんです(笑)。」 |
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「ですわね。 元々はトランスフォーマーとして設計されていたというお話ですけれど、無骨なシルエットはたしかにTF系の雰囲気がありますわ。」 |
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「ギミックが荒削りでいて精緻なんですよね。 なんと言いますか、子供向けと割り切っていない感じで。 他の『勇者』として設計されてるトイはギミックがもっと簡潔なんで、これは『勇者』らしくないのが特徴の勇者新幹線ですね(笑)。」 |
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●『ガイン & マイトウィング』 |
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「続きまして到着の車輌は『ガイン』と『マイトウィング』でございます。 『勇者特急マイトガイン』に登場した新幹線で、1993年、タカラ社製となっております。」 |
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車輌時全長 『ガイン』:145mm、『マイトウィング』:144mm |
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「『ガイン』は『300系のぞみ』でロボットに、 『マイトウィング』は『400系つばさ』でジェット機に変形します。」 |
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「ガインは主役であるAIロボですね。 ちなみに勇者系の主役ロボの特徴として、いざとなるとサポートマシンと合体して巨大ロボになるという鉄則があるんです。 そのため、主役である単体のロボは『単体でビークルからロボになる』、『合体ロボのパーツの一部分になる』という2つの特色を同時にそなえています。 その結果、…え〜、御覧のように、なんか簡単なロボになってしまうわけですね。( ̄▽ ̄;ヾ」 |
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「なるほど! たしかにアニメに出てたガインとはかなり違う簡単な作りですわ。」 |
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「いっぽうマイトウィングは主人公の旋風寺舞人が乗り込む2段変形ビークルです。 新幹線に翼がついたらジェット機だよなー、という誰でも一度は思う(?)空想が結実! 御覧くださいこの雄姿!」 |
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「なんか新幹線から板が五枚起きただけって感じでかわいいですわね。」 | |
「板が五枚って…的確すぎです!!Σ( ̄□ ̄;)」 | |
「さらにガインとマイトウィングがもうひとつの形態、巨大ロボの肩〜腕に変形!」 | |
「そして巨大SL型マシン、『ロコモライザー』と合体! 『特急合体マイトガイン』の完成です。」 |
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「ちなみに合体した後『銀の翼に希望(のぞみ)を乗せて、灯せ平和の青信号!』という見栄を切るんですけど、両肩のつばさとのぞみにかけていたんですね。 私、見てた頃ぜんぜん気付きませんでした。」 |
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「それ、OPの歌詞にも含まれてますけどね。」 | |
「ぐ…。」 | |
「新幹線の名前を知っていれば誰でも気付きますわよね。」 | |
「ああ! そうそう、ロコモライザーのSL形態の写真がないですね! 載せましょう、これです。」 |
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「ごまかしましたわね… と言いますかなんでこんなにあるんですか!?」 |
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「いやぁ、DXマイトガインってレアらしくてなかなか売ってない&高価なんですよ。 そこで安いジャンクと香港のソンコントイズ正規版を集めて私用のピカピカな一台を作ったんです。 ちゃんとパーツも揃ってるしライト&サウンドギミックも再現しましたよ!☆G(>▽<)」 |
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「なんだかお金持ちの道楽ですわね。」 | |
「いやいや!お金がないからこんな細工をしてるんですってば!Σ( ̄□ ̄;) ちなみにこの集合写真以外の画像は全てタカラ製のを撮影してあります。 シールやメッキがけっこういたんでるんですけどこんだけ縮小しちゃうとわからないもんすね。(^^;ゞ」 |
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「ただいま到着の車輌は以上となっております。 次の発車は10番線より、『勇者シリーズその弐』となっております。 到着まで今しばらくお待ちください。」 |
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「お待ちくださーい。 んでわまた。 バイバーイ☆(^-^)/~~~」 |
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