TranScale

「こんちゃー、このはっす。
今回のお題はなんと、知っているマニアさんには垂涎の的!
『トランスケール』の登場です!!☆G(>▽<)」
「リララです。
しかしなに、『TranScale』?
『Trans』と『Scale』を合成した造語かしらネ。
つまり…、『超ウロコ』?」
「いえ、今回のは1987年バンダイ製の、乗り物の模型が文房具に変形する4種のアイテムです。
だから『トランスフォーム』と『スケール』の造語じゃないですかネ。('ー'*)」
「はい、このはちゃん、そこ間違い。
『文房具』は『Scale』じゃなくて『Stationery』だよ。
『Scale』って言葉の意味する中で文房具を指すモノなんて『物差し』だけ。
あ、それとも今回のアイテムは全部『物差し』に変形するの?」
「いいえ〜。
『F−14トムキャット』が『ハサミ』に、『ヒューイコブラ』が『コンパス』に、『ヤマハYZR500』が『鉛筆削り&消しゴム』に、『Be−1』が『ホチキス』に変形します。」
「おもいっきり違うJAN!」
「あ、わかった!
文房具へ『トランスフォーム』する乗り物を『スケールモデル』なみのディテールで再現、てことですよきっと!!」
「(今回のアイテムを見つつ)……。
マジでコレが『スケールモデル』なみのディテールだと思って言ってる?」
「ごめんなさいごめんなさい。」
 TranScale−1 F−14 TOMCAT
「では、まずはコチラ!
大空にはばたく栄(は)えある一号機!
『F−14 TOMCAT』です☆G(>▽<)。
変形後の『ハサミ』形態は機首とボディのラインを生かした画期的なフォルムを誇ります。」
「おおー、使いにくそう〜!

あ、尾翼外側には黒ベースに黄ライン、そしてスカル&クロスボーンのロイフォッカースペシャル機専用エンブレムが付いてるのね。
じゃこのハサミはガウォークってヤツね!?」
「ええ、ハサミの次はバトロイド形態へと3段変形!
…って、そんなん出来るわけないでしょ!!」
「それにしても不思議なんだけどさ、『トムキャット』って名前、『オス猫』って意味なんだよね。
ほら、あの、灰色の猫がこざかしいネズミを延々追いかけ続けるアニメの猫もトムって名前でオスでしょ?

んで発情期のオス猫から転じて『女の尻を追い回す女たらし』って意味があるんだけど、なんでそんな名前がこんなエース戦闘機についてんのかしら。」
「いや、いきなりそんな意外と知らない豆知識と誰にも聞けない初歩的疑問を口走られましても…。」
「どうせなら猫耳かヒゲでも付いてれば納得すんだけどねー。
こういうのは空軍のヘッドクォーターにでも直訴すればいいのかしら?」
「まずは大使館に申し入れるところからでしょう。
今度行っときます。

ところでこのアイテム、国分寺あたりの某店ではコレの箱入りのに8000円の値札が付いてます。
ビビりました。(^^;ゞ」
 TranScale−2 BELL AH−1 HUEYCOBA
「お次は『BELL AH−1 HUEYCOBA』!

なにやら箱の全面いたる場所に『HUEYCOBA』と写植されまくっているんですけど、コレって『HUEYCOBRA(ヒューイコブラ)』っていう戦闘用ヘリコプターだと思います。」
「なに言ってんのよ。
コレってアレよ、コバさん
(石原軍団の番頭、石原プロダクション小林専務の愛称)専用のカスタム機よ。
んで元になった機体のヒューイコブラにひっかけてヒューイコバって名前なの。
だからほら、箱をよく見ると西部警察の頃の石原軍団の認証シールが…。」
「貼ってないですヨ〜。
そんなウソついて人心を惑わさないで下さい。
そのうち魔女裁判にかけられますよ。」
「チッ、バレたか!」
「このアイテムは変形の際、ローターを外すことで外見的にも『コンパス』形態になりますが、機能的には付いたままでも使えます。
またローター基部には替え針も内蔵しています。」
「どいでもいいけど最近コンパスなんてぜんぜん使わないわよねー。」
 TranScale−3 YAMAHA YZR500 TECH21TYPE
「3号目は『YAMAHA YZR500 TECH21TYPE』。

コレは前輪を押し込むとフロントカウルが開き『鉛筆削り』の鉛筆を差し込む穴が現れます。
削った後はタンクを開くと削りかすリリースです☆G(>▽<)」
「ちゅかコレってすでに変形じゃないわよ。」
「そっすね。」
「あと貼ったシールがグチャグチャになってるわよ。」
「カウルのアールがキツいとこにビニール製シールを貼る仕様になってますからね。
後と下の部分はいやでもグチャグチャになります。

えー、機能面の続きですが後輪は消しゴムになっています。
ちなみにスペアとか一切付属してませんし、スペアパーツが売られてたおぼえもありません。。
つまり使ったらおしまいということですね。
おっそろしぃーっ!Σ( ̄□ ̄;)。」
「つまり使い捨て仕様なのネ!
高価な消しゴムね。」
 TranScale−4 Be−1
「最後のアイテムは『Be−1』。
当時の日産の人気車ですね。
商品モデルではイメージカラーのパンプキンイエローを再現。
ちなみに実車はマーチのプラットフォームを使った車輌なんですよ。」
「コレなんか良く出来てるけど、よく出来てるのにそのまんまって感じの変形するわね。」
「シンプルイズベストです。
車体後部を引っぱり出すと、あとはバネと重力の力で一気に変形完了する点も楽しいですヨ☆

でもそのぶん戻すのがちょっとやっかいなんですけどね…。
ここをこうして、こう押さえて…、ほっ!はっ!(カチッ)
変形完了!!」
「ああ、このはちゃんが車に戻すとこ見ててナニかに似てると思ったら、昔のトミーのワンタッチ変形ミラクルチェンジタンサー合金だわ!
そのバネと重力にさからってアチコチ押さえ込みつつ、要となるロック部分のパーツを押し込んで変形完了なとこが!」
「なるほど、言われてみるとちょっと似てるっすね。
苦労して戻して、変形は一瞬。
まるで砂の城(笑)。

あとコレ、内蔵されてるホチキスはごく普通に普及してるタイプなんで今でも補給弾の心配なくガチガチ打てるってのが高ポイント☆」
「それにしてもこのシリーズ、明らかに前半と後半で路線が違くなってるのが面白いわね。」
「そうですね。('ー'*)
前半の航空戦力は機体の特徴的なシルエットが文房具のシルエットと重なっているという着眼点、稀に見るアイデアの生きた巧みな完成度です。
それに対して後半のモーターマシンは車体がまずあってその中に文房具の機能を取り込み隠すという方向で機能変化の面白さを引き出すことに成功しています。」
「ああ、コレってそういう方向性なんだ。
このはちゃん分析ウマいわねぇ。
私はただ、前半は高価でデカい軍用機なのに後半は安い民生品がモチーフだねって言おうとしただけで…(^^ ゞ」
「は?Σ( □ ;)」
「という訳で、今回の特集は『トランスケール』でした。
ちなみに、どちらかと言うと変形の面白さに重点が置かれているアイテム達なんであまり実用には向いてないです(笑)。」
「でもコレって学校や職場で使うと目立ちそうでいいんじゃない。」
「それって多分『悪目立ち』ってヤツですヨ。(^^;ゞ」
「悪くてもいいじゃん目立てば。
ピカレスクロマンってヤツよ!☆G(>▽<)

ではではまた次の特集でお会いしましょう。
バイバーイ(^o^)/~」
「それは意味が違うような…。( ̄▽ ̄;ヾ

それではまた。
バイバーイ☆(^-^)/~~~」


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