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ホワイトバンデイジ2 1はこちら




そんなわけで今回は重戦車工房/ミリワークスさん製作でワンダーフェスティバルにて販売されているナイトメア武装神姫パーツシリーズの1体、
ミイラ型MMS・ホワイトバンデイジ。

こっちのページではホワイトバンデイジを組み立てたい方の参考になるかもしれない工作がらみなどの事を
主に書いていきたいと思います。


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まずは組み替えギミックの仕組みを御紹介。


基本的にいつでもコアユニットがミイラを背負っている仕様なのですが
市販の神姫のように背部にハンガーをマウントして
そこにミイラが接続しています。

これがハンガー。
ネジを軸にスイング出来ます。
このスイング機能のおかげで角度と高さの調整が可能なため、私の自作スタンドが使える物になっている便利機能。

接続用の神姫軸は説明書だと一本のようですが安定させるために二本にしています。
赤と青に塗っているのは動脈静脈のようでそれを神姫の背骨に刺すというホラーな味付けのため。
もちろん神姫が赤でミイラが青っていう先述したイメージもあるんですが。

ハンガーのミイラ側接続部。

凹みに2mmポリ軸を埋め込んで着脱可能にしています。

構造的に水平に均等に配置された二つの凹凸に内側からテンションがかかるようになるので
接続は浅いのにかなり強力に保持されます。


ミイラバックパックの構造。

バラバラのミイラが3mmポリ軸により棺型にまとめられます。
写真のように膝にも一本ポリ軸をかますと安定性が段違いにアップするのでオススメ。

ちなみに指の砲口には100円ショップで買ったデコシールの銀色で丸いのを切り出して貼り込んでます。
アリスアドネのショルダーキャノンなどにもやっているのですがカッコヨく光りますぞ。


ミイラ本体はバックパックにされる前はこんな姿だったのかな?



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ミイラ脚、シュラウドレッグについてちょっと。


レッグはパッと見では動くようには見えませんが
意外と動きます。


膝裏のカバーで関節部が半分以上隠れるため動くように見えないわけなんすけど
この隠れてる関節はネジ止めになっています。

なので接着してしまうとメンテ性に不安があるので
ここも分解できるように加工しています。


膝裏カバーにも穴を開け、3mmでさらってネジ頭が埋まるように仕上げてます。


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発光ギミックについて。


電源用の緑のケーブルがたくさん生えているのはなかなか猟奇実験的になってるんじゃないかと思ってます。

そもそも実際の電球を仕込もうと思い立つまでは
緑に光る夜光のシリコンチューブをミイラのあちこちから生やして連結する構想で材料まで買い付けてありましたし。

わかりやすく例えるとソウルタイガーみたいなこんな感じで。



仕上げた物の最終形ではミイラを神姫カラーの赤い鎖で縛り上げてます。
動くはずのない物をなぜか厳重に縛り上げてあるってなんかそれだけでホラーっすよね。


鎖はけっこう座りが悪いため、8の字に連結してあって、それを絡ませるようにひっかけています。

そして点灯。


動画で。


発光ユニット全体図。


電源ケースは単三電池二本直列でスイッチ付き。
発光するのはビリビリアンテナ四基と、仮面内に取り付ける物の、計五個の点滅球を着脱式コネクターでまとめています。

アンテナの外形部以外の部品は全部秋葉原で買い集めた物で、
写真に写っていない予備用の電球とかも含めて全部で千円ぐらい、かな。
秋葉原はこういうパーツを求めてグルグルするのが一番楽しいです。

発光式ビリビリアンテナ。

ビリビリアンテナを複製した物の内部に穴を開けて点滅球を内蔵、先端にビーズを加工して作った球体をかぶせます。
アンテナ本体は穴を開けた影響で脆くなってしまったため
碍子を貫いている軸の上段を補強しているので軸が段ごとに太さが違くなってしまっています。

本物のパーツだと軸は根元から上に向かって滑らかに細くなっていくのですが。


仮面内部構造。


仮面は複製しておらず常に同じパーツを使い回しています。
前後のパーツを長めの金属線で接続してあり、いつでも分解できる状態かつ勝手にバラけることはないようにしています。

下段左の灰色の軸は電球内蔵時の接続軸。関節技のランナーを熱して曲げ加工してます。
電球を入れた時には可動関節は太すぎて入らなくなってしまうので。

左のがバックパック状態用、右のが神姫用。
神姫用は根元をライターで炙り太くしてから整形してあり神姫軸の太さ(3.3mm)になっています。


仮面の目は、まず目の部分を擂り鉢状にえぐって、そこをアクリル樹脂で充填、ディテールを元通りに加工します。
そして光ってほしくないところを銀色塗料で塗りつぶします。


内側に電球の入るスペースを確保。

電球はオーリングで固定する仕組みなのでオーリングの外形の穴と電球の入る穴の二段掘り。
内側をクリアレッドでベタ塗りすることで、外側から見るかぎりではまったく赤くないのに
内部の光源が発光した時には赤く光ります。

電球の根元はこんな形にして首の軸を避けます。

黒い輪っかがオーリング。
これの摩擦力で仮面の穴にはまります。
なおこの電球は機構のテストに使ってた物なので他の写真に写っている完成品とは別物でコードの色とか違います。

発光テスト。成功。


この後、銀色部の上に隠蔽力の強いGXホワイトを筆塗り。
そして全体に隠蔽力が弱いピュアホワイトをスプレーして仕上げました。

ピュアホワイトは透け塗装などにも用いられるほど隠蔽力が弱いので
パッと見では白く見えるものの内部から発光したら透けるという狙い通りの効果が出ました。

なんだかんだで作業時間の三分の一はこの機構に費やした気がします。


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そしてコアユニットの製作にかなり時間がかかってしまったと言う話を。

このキットは3rd素体用改造パーツであり
3rd素体を用意すれば簡単に各部パーツを組み付けられるキットになっています。
私もパーツ確認の段階で3rd素体に仮組み付けしたのですがとても自然にパーツがフィットする良好なパーツ群でした。

でもですね、現状、神姫界隈全体が深刻な素体不足で、ウチも例外ではないので今回は1st素体に着せています。
同じナースということで、最近くたびれてきて手首が黄色くなったり砕けたりしていたナス子さんことブライトフェザーをベースにしました。
砕けた手はアロンアルファで補修し、変色していた手とともにGXホワイトを塗って生まれ変わりました。

ちなみにナス子さん過去トップ97にいる子っす)はヨドで新しく買ったボディをシェアして今も元気でいます。

で、3rdと1stではフォルムの凹凸がまったく違います。
そのために胸部背面、胴体前部の前掛け状のパーツがまったく嵌合しないので加工しています。
また1stのほうが腰の前後厚があり、スカート状のパーツに入らないので素体側をかなり削り込みました。
なんだかんだで作業時間の三分の一はこの改造に費やした気がします。

結論としては、出来るならば3rd素体に着せるのがいいです。(^^;ゞ
まあ頑張れば1stに着せることも出来るという事例と思っていただければ。

 

ハンガー用の腰の穴の中がライトグリーンなのと太腿の白いマーキングの形状でベースがナス子さんだとわかるかと。

また襟周りから胸の上半分はパッケイラストのイメージに近付けたかったので、襟はエポパテで新造、胸周りは改造しました。
このイラストのイメージですね。


重戦車工房さんのイラストは今回も良い物です。(´▽`*)

でもイラストと実物でちょっとイメージの違うところが二点ありまして。

まず一点は、イラストのイメージだと、襟は首に密着するようにスッと細く立ち上がり、肩はほぼすべて露出しているスタイルです。
首のラインを細く長く魅せるスタイルで個人的にかなりセクシーと感じる好きなデザインです。

でもキットのパーツだと襟がフンワリと首の上部から肩の半分まで覆うスタイルになっていて撫で肩のシルエットになります。



パーツの精度もクォリティも高いのですが、せっかく自分で作るキットなのですからイメージは大切にしたいところ。
そんなわけで素体不足もあるしどうせだから装着パーツ込みの改造に踏み切ったというわけなのでした。


そしてもう一点は、イラストだとタレ目で半目で軽く口を開けた無表情という私の個人的嗜好を極めてピンポイントに撃ち抜く顔をしてるのですが
パーツだとがっちりツリ目でキュッとむすんだ口元と眉毛が凛々しいクールビューティーに造形されてます。orz

しかし!
TFトイのリペイントで彫り込みディテールを無視して上から絵を描くようにキャラを改変することを何度もこなして来た私です。
筆の運びで、色の塗り方で、タレ目でぽややんとした顔に変えてみせる!と挑みました。濡(゚□゚;)

が、薄く溶いた線引き塗料が筆の運びと関係なく目のアウトラインの彫刻に沿って流れてしまい
結局ツリ目になってしまった罠。orz <ディテール ニハ カテナカッタヨ..


しかも結構な美人に描けてしまいこれはこれでもったいなくて描き直せない罠。orz <クールビューティー モ スキヨ!

そんな経緯もあってか今回はあまり重戦車工房さんの描くキャラっぽくないですね。(-ロ-;)
なんか目が小さいのかな。


ちなみに看護婦さんの腰の左側とミイラの左胸にあるゴチャッとしたマーキングは実はこんなんなってます。


NIGHTMARE WHITE BANDAGE という文字でミイラを描いたパーソナルマークです。
赤丸が目だと言えばわかるでしょうか。
貼れる場所が狭いという事を考慮しないで作っちゃったんで小さくなりすぎてよくわからないっすね(^^;ゞ



ちなみにナースキャップの後頭部と両肩の点滴パック、ミイラの右胸にあるマークはナイトメア社のロゴマークです。
こちらは安心の重戦車工房さん公式デザインです。



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あと自作表情パーツ、フェイスレススフィンクスのパーツは意外と凝ったことしてまして
こんな構造になってます。



お湯まるでフェイスパーツを型取りして透明系エポキシボンドを薄く充填してから金色アルミテープを中に入れ
グレーのエポキシボンドで残りを充填した多層構造。



で、目のとこ以外を黒く塗りつぶして出来上がり。
穴のように開いた目の奥がぼんやりと光を反射する不気味な顔が出来ました。


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以上、ホワイトバンデイジ機構編でしたー☆G(>▽<)

ミリワークスさんは仮想神姫メーカー「NIGHTMARE(ナイトメア)社」の神姫を続々リリースされています。(現在7タイプ)
当アカデミーは重戦車工房/ミリワークスさんを応援しています☆G(>▽<)





Sijimiya Konoha & Yukaina Brothers. Presents
"Professor Rilalah @General Science Academy"