新幹線ロボ第8回
トランスフォーマーシンカンセンロボット

※この記事は2002年末時点の物です。

「毎度当ステーションをご利用いただきありがとうございます。
まもなく『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』シリーズが到着いたします。

なお、今回
『トレインボット重連合体戦士ライデン』(ダイアクロンの『トレインロボ』から仕様変更され1987年に発売。1990年度に再び仕様変更され再発売されました)は到着いたしませんが、 2番線を御参照いただき御了承くださいませ。

まもなく8番線に
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』が到着いたします。
白線の内側までおさがりになってお待ち下さい。」
 
 ●戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー 『マイクロトランスフォーマー』&『マイクロマスター』
 
「皆様、大変長らくお待たせ致しました。
ただいま到着の車輌は
『トランスフォーマー』シリーズより、『6体合体戦士シックスライナー』×2と『6体合体鉄道戦士シックストレイン』のメンバーです。

写真左から100系である
『スパーク』の新旧2輌、300系である『ディザイアー』、200系である『リーフ』の新旧2輌、400系である『ウィンディー』でございます。」

車輌時全長:『スパーク』53mm、『スパーク』53mm、『ディザイアー』52mm、『リーフ』54mm、『リーフ』54mm、『ウィンディー』60mm
まさに世界最小の完全変形新幹線ロボ。
「え〜、兄弟機ごとに3輌ずつ並べて見たらなんかわかりづらくなっちゃいましたんで解説しまーす。(^^;ゞ

えーとですね、製品的には
『シックスライナー』はC−370の通しナンバーを持っている1991年に発売されました『マイクロトランスフォーマー』でして、左から1番目のと4番目のがその時のモノです。

ソレが2002年に『トランスフォーマーズ マイクロマスター』というコンビニ専売商品としてまったく同じキャラ名で塗装などがグレードアップされ再発売されました。
ソレが左から2番目のと5番目のモノです。
コレをこう初代のと見比べられるようにしたくて並べたんですけど、おかげでかなり説明しづらくなっちゃいました。(^^;ゞ

そして初代の跡を継いだ形で1992年に発売された『マイクロトランスフォーマー』が通しナンバーTF−05
『シックストレイン』
左から3番目と6番目のモノです。
コチラは『シックスライナー』の金型変更品となっていまして『ディザイアー』を良く見れば左の『スパーク』と同じ構造だとおわかりいただけると思います。
でも『ウィンディー』は『リーフ』の変更品ではないんですよ。
ややこしい。(^^;ゞ」
「キャラ名は新幹線の車輌名にちなんでいるようですわね。

『スパーク』は『100系ひかり』ですから、スパークがピカッとひかるイメージで。」
「ああ、なるほど、言われてみれば。

『ディザイアー』は『300系のぞみ』ですか。
う〜ん、ディザイアーって単語はのぞみって言葉よりもなかり強烈な気がしますけど、たしかに類語ですネ。(^^;ゞ」
『ウィンディー』は『400系つばさ』。
風に乗るつばさのイメージでしょうか。」
「……。」
「……。」
「あのぉ…。
『リーフ』が『200系やまびこ』ってのはなんなんでしょーか…。」
「ああ…、えーとですね…。

やまびこ、つまり山彦というのは山の神様の名前なんですよ。
これはエコーによるこだま現象を山の神が声を返していると考えて作られた言葉だったんです。
つまりやまびこというのはこだまのこと。
わかりますか、こだまです。
こだまとは漢字で書くと木霊、つまり木の精です。
木の精とはつまり葉っぱ。
葉っぱ、英語にするとリーフですね、リーフ!!

やったぁ!
リーフになりましたわよ!!」
「おお〜!
ナイス連想ゲーム!Σъ(>▽<)」
「うふふ。」
「あ、ところで『シックストレイン』にはシールを貼り忘れていました。( ̄▽ ̄;ヾ
撮影し終わってから気付きましたが根気切れでしてコレで御容赦を。(^^;ゞ」
「まぁ、それはとんだポカですねぇ。
でもポジティブに考えてみれば、シールの貼ってない状態が見れる珍しい機会とも言えますし。」
「ああ、言われてみればそうっすネ(笑)。
シールの貼られていない
『シックストレイン』は当サイトで御覧ください。☆G(>▽<;)」
「各車輌、ロボットモードへとトランスフォームです。
こうなると『スパーク』と『ディザイアー』は本当にソックリですわね。

しかし『リーフ』と『ウィンディー』もよく似ていると思いますが…。」
「形は結構似ているんですけど、『リーフ』は合体時には腕に、『ウィンディー』は脚になる構造になっていまして互換性はないんです。
金型の段階で別物なんですよ。」
「なるほど、納得ですわ。

さて、下段では6体合体戦士が6体ずつ勢揃いです。
この中でSL、TGV、ブルートレイン(貨物機関車)の3車種は共通の金型で成型色などが変更されております。」
「いいかげんややこしいので『シックスライナー』は新しい『マイクロマスター』のだけにしました。(^^;ゞ」
「そして6体合体。
『シックスライナー』『シックストレイン』の完成ですわ。」
「金型変更品だけあって両者なかなかに似ています。
ちなみに両者共、SLは腰の後にへばりついてて前からは見えません(笑)。」
「全車両とも内部に連結器を収納しております。
連結器は凹凸の形をしておりまして、新幹線では
『スパーク』『ディザイアー』『ウィンディー』が凹、『リーフ』のみが凸でして、連結できる相手が限定されているというのがちょっと珍しい事態ですわ。」
「そしてコチラはお遊びネタっす。
数さえ揃えればこのように新幹線5体合体も可能です。
胸の『スパーク』を『ディザイア』にするというバリエも作れますね。
腕の『リーフ』と脚の『ウィンディー』は替えようがないんですが。(^^;ゞ」
 
 ●トランスフォーマーカーロボット 『JRX』
 
「続きまして到着の車輌『トランスフォーマー カーロボット』においてC−015の通しナンバーを持つ『三体合体公安官JRX(ジェイアールエックス)』でございます。

2000年、タカラ社製となっております。

車輌時全長(連結器含む) 『ジェイファイブ』:237mm、『ジェイセブン』:209mm、『ジェイフォー』235mm
「『ジェイファイブ』は『500系のぞみ』、『ジェイセブン』は『700系レールスター』、『ジェイフォー』は『E4系マックス』ですね。」
「『JRX』の写真はサイト運営を始める以前に撮影したモノなので最近撮ったモノとは雰囲気が違くて自分でもビックリです(笑)。」
「ビークルモードからロボットモードへとトランスフォーム!
フリーポーザブル仕様なので様々なポーズを付けられますわ。」
「さてさて、各機御紹介!

左が『チーム新幹線』のリーダー、
『ジェイファイブ』です。
『500系のぞみ』をモチーフにした鋭角的なフォルムとクールなカラーリングは文句なくカッコイイです。」
「そして中央は『ジェイセブン』
グレーボディに黒と黄のラインが渋い『700系レールスター』は、新幹線網羅シリーズである
『ヒカリアン』でもモチーフにされていないのでなかなかに貴重なチョイスですわ。
ちなみに
『ヒカリアン』では、同じ700系でもホワイトボディにブルーラインがいかにも新幹線的な『700系のぞみ』が『ライトニングバスターセブン』(旧シリーズではただの『セブン』)というキャラとしてラインナップされております。」
「しんがりは右の『ジェイフォー』です。

他の2体の車種が、
『ジェイファイブ』『500系』『ジェイセブン』『700系』なので誤解されがちなのですが、『ジェイフォー』『E4系』です。
いきおいで
『400系』といってしまうと銀色の『つばさ号』のことですのでお間違えなきよう。(^^;ゞ」
「各員、手に持っている武器は新幹線形態の時には連結器になります。
写真はありませんが、3輌が連結した状態は
『グレート3重連』という高速移動形態になっております。」
「たしかに最新の新幹線の先頭車両が3種類も連結するなんて現実ではありえないグレートな3重連っすよネ。('ー'*)
でもディーゼルじゃないんだから重連なんかしても…。(^^;ゞ

ところで『JRX』は、変形モノに限らず新幹線トイ全般を見回してもかなり珍しいことに、窓が全て透明になっているんです。」
「『JRX』は車体の外装になるパーツは透明素材で成型されておりましてその上にボディカラーが塗られているんですわ。
そして窓の部分が塗装されずに残っているんですの。

コレにインジェクションプラトイとして最高レベルの細密なディテールが施され、物凄いパーツ数の密度と複雑難解にして自由度の高い数多のギミックの相乗効果により、他に類を見ない存在感を放つ一品となっておりますわ。」
「ええ、正に逸品ですね。

ちなみに『JRX』が海外で販売された時には
『RAIL RACER(レールレーサー)』という名前になっていたんですけど、『ジェイファイブ』の運転席以外の外装パーツが全て白い成型色になっていましてボッテリしちゃっているのが印象的でした。
『JRX』は日本版に限ります☆G('ー'*)」
「そして合体。
『三体合体公安官JRX』の完成です。」
「上腕と腹と太腿が細いナイスプロポーション。
そして合体ロボとしては非常に良く動くこのトイは発売当時圧倒的な支持を得ました。

『光って撃てる銃』と『盾』を指が動く手で掴み構え、頭部バイザーや要所にクリアパーツを配されたこの合体形態は、現時点でタカラ系合体新幹線ロボの頂点と言えるでしょう。

まぁ、その分、新幹線ロボとしての変形難易度も史上最高です(笑)。
私はいまだにジェイセブンが説明書なしでは遊べないっす〜☆G(>▽<、)」
「リアビュー。
『ジェイセブン』の変形したバックパックとウィングが迫力ですわね。」
「フロントのドーンと突き出た胸の500系ノーズもかっこいいです。
500系はもともと浮世離れしたデザインですから、こうなってもあまり違和感がないってのがスゴいですね。
「500系は実際そのように設計されている車輌ですからね。」
「あ、なるほど、どおりで似合うわけですね。

…え?」
「あら、御存知ありませんでした?
500系というのは元々戦闘車両なんですよ。
ですから窓ではなくキャノピーがあって、ノーズが他の車輌とはまったく違う音速戦闘機のような形状をしているんですわ。
設計コンセプトが他のモノと違うのですから浮世離れしているのも仕方ないことです。」
「うそ!?
マジっすかーっ!?Σ( ̄□ ̄;)」
(うそです。みなさまは信じないでくださいませ。)
…という訳で、今回はトランスフォーマーの特集でした。」
「うわー、知りませんでしたぁ…。
こんどスドーちゃんとかに教えてあげなくちゃ!( ̄□ ̄;)

あ、ところで『トランスフォーマージェネレーション』て本に書いてあったんですけど、勇者シリーズ第1作『勇者エクスカイザー』に登場した『左右合体ウルトラレイカー』っていう新幹線ロボは元はトランスフォーマーとして設計が進められていたんですって。
あの記事を初めて読んだ時はなかなかショックでした。(^^;ゞ」
「ただいま到着の車輌は以上となっております。

次の発車は9番線よりいよいよ最終シリーズ、
『勇者シリーズ』となっております。
到着まで今しばらくお待ちください。」
「お待ちくださーい。
んでわまた。
バイバーイ☆(^-^)/~~~」


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